公演

2021年7月11日(日) 観世九皐会7月定例会

2021年7月12日(月)久習會

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能「邯鄲」は、他の能とは違う構成の異色作ですが、それでいて能でしか描けない見事な演出により、能の全レパートリーから1曲を選ぶならこれかもというほどの傑作です。
 中国「邯鄲の枕」の伝説を脚色、この不思議な枕をして寝ると短時間の中に自身の一生涯を夢に見てしまうのです。
 人生に悩む青年・廬生(ろせい)は夢の中で皇帝となり50年の栄華を極めます。しかし夢が覚めてみるとそれは旅宿の女主が粟(あわ)の飯を炊いている間に過ぎませんでした。
 これを能は、現実→夢の中→現実という三場面に構成し、夢の中には舞人(子方)や大臣達が登場し、壮麗を極めた宮殿の有様が描かれます。
 夢中の「楽(がく)」は、何と四本の柱に囲まれた一畳台の上で舞い、そこから急速に覚醒に向かう描写は圧巻というほかありません。
 そして人生の空しさを悟った終曲には哲学的な空気が漂います。
 見どころの多い、緊密な構成の大傑作能です。  (文:荒木 亮

狂言「呂蓮(ろれん)」
シテ 旅僧:三宅右近
宿の主人:三宅右矩  妻:三宅近成
後見:金田弘明
 
能「邯鄲(かんたん)」(観世流)
シテ 廬生:荒木 亮  子方 舞人:根岸しんら
ワキ 勅使:福王和幸
ワキツレ 大臣:福王知登・喜多雅人・村瀬 提
ワキツレ 輿舁:村瀬 慧・矢野昌平
笛:藤田次郎 小鼓:曽和正博 大鼓:大倉正之助、太鼓:徳田宗久
後見:梅若修一・岡田晃一・梅若雅一
地頭:山中ガ晶 地謡:長山桂三・山中雅志・坪内比路之・内藤幸雄・土田英貴

附 祝言  

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