囃子

▶︎素手打ちについての解説

『楽器の種類』四拍子(笛・小鼓・大鼓・太鼓)

ひとつの管楽器、横笛と三種類の打楽器によって構成されている。
三種類の打楽器は撥で打つ床置きの締め太鼓と手で打ち込む大、小の鼓がある。

『楽器の名称と材質』

【笛】能菅と呼ばれる横笛の材料は何百年にもわたり萱葺き屋根の骨組み材として使用され囲炉裏で燻され煤竹となった竹材を用いて、それを短冊状に切り分け固い竹の皮を内側にして束ね、それを桜皮で巻き付け漆で内外を塗り固めます。

【大鼓】「おおつづみ」もしくは「大革おおかわ」と呼ぶ。

【小鼓】「こつづみ」もしくは「つづみ」と呼ぶ。

何れも桜材を砂時計型に刳り抜いた鼓胴の両側に二枚の馬皮でできた鼓革で挟み、それを麻製の調べ紐や絹製の小締め紐で鼓の形に組み上げています。

【太鼓】は欅材の胴と牛皮の太鼓革を麻製の調べ紐で結び留め黒檀などの硬く強い材質で出来た太鼓台に乗せ檜製の撥を使用します。

古能楽図(慶長最古図)
「宮中能楽図」 能[巻絹]
能舞之図(下) 能[白楽天]
「江戸初期古能狂言之図」 狂言「ゐびすびしゃもん」